耐震について

~忘れてはならない事実~

1995年 1月17日 午前 5時46分  

阪神・淡路大震災たった22秒の揺れで 6434名もの多くの命が奪われました。

その原因の多くは『自分の住んでいる家に押しつぶされる』ことによるものでした。

ひとりでも多くの命を守るために

地震が来るから多くの命が奪われるのではありません。地震で建物が倒壊するから、多くの命

が奪われるのです。自分の命を守ってくれるはずの我が家が凶器になるということは、あって

はならないことでありますが、阪神・淡路大震災では、亡くなられた方の9割以上が木造家屋

の倒壊が原因で亡くなられています。木造建築に携わる建築設計事務所として、私たちはいつ

かくる地震でひとりでも多くのいのちをまもるために耐震性向上の必要性を訴え活動を続けて

います。震災後も住み続けられる家であれば、避難生活を強いられること等もありません。地震

という自然災害に対してこれで100%という完璧な補強は至難の業です。だからこそ限られた予

算で最大の効果を発揮して、少しでも被害を少なくする、いわゆる『減災』という考え方が大変

重要なのです。個人所有の住宅とはいえ、隣近所、道路との関係等、決して単独の存在ではあり

ません。お互いが協力し合うことで健全な街並みを造り上げていくことも大切です。「地震被害

で悲しむ人をできるだけ少なくしたい」と考えております。耐震診断や補強という事業は”建築会

社や設計事務所であればどこでも可能”という意識が多くの消費者の中にはありますが、現実は歴

史が浅く取り組んでいる設計事務所や建設会社も、まだ少ないのが実情です。キョーエイ・プラ

イムは日本建築防災協会認定の耐震診断・耐震改修技術者として耐震性能の角度から日々、建物

の耐久性の技術の修練、研鑚に努めております。「耐震性=耐久性」でもあるので、家をメンテ

ナンスする際は必ず耐震診断を受診され、必要であれば補強されることをお勧めいたします。耐

震補強に対する考え方は、「命だけを守れば良い」という方から「地震後も資産価値そのものを

保全したい」という方まで、幅広くいらっしゃいます。皆様のご自宅に対する考え方と照らし合

わせながらいつどこでおこっても不思議ではない地震と正面から向き合いご一緒に安心について

お話し合いできればと思います。

当社加盟耐震協会(組合)

【ウッドピタ工法協会の紹介】

「ウッドピタ」は、名古屋大学と矢作建設工業(東証一部上場)が共同で開発した既存木造住宅・木造施設用の耐震補強工法です。

従来の木造耐震補強では、内部からの壁補強が主流であったため、工事中は引っ越しを伴い、工事期間が長くなり、工事費以外の費用も発生することから、

トータルコストの増加につながり、耐震化の進まない要因となっています。

木造住宅に、建物の外側から鉄筋ブレース材などの補強材を取り付けることで、補強材と建物が一体となり、地震荷重に抵抗する強力な耐震性能を発揮する工法です。

ウッドピタ工法協会は本工法の持っている優位性を活かし、一層の技術開発と普及の目的として設立され、耐震化率向上の一旦を担い、社会に貢献している協会です。

②木耐協

③【普及協会の紹介】

木造住宅耐震普及協会は熊本に本部を置き、本部及び各支部を含め、宅建業者を中心に建築設計事務所・工務店・リフォーム会社等700社を超える会員で構成された協会です。

「耐震診断」「耐震改修」を通じて、地域社会に貢献すべく平成24年7月発足し、平成25年4月に一般社団法人化された、まだ歴史の浅い協会です。

当協会は、木造住宅の最大の弱点である「床下、天井内のホゾ切り接合部」を協会独自の耐震金具で確実に補強し、基礎と土台と柱を強固に結合させ、中古住宅を

「高耐震・高耐久」に再生させる画期的な防災の補強工法(パワーハウス工法)を採用しております。

耐震診断って?

~強さ弱さを知る方法~

「誰にでもできる我が家の耐震診断」

一般の方の自己診断なら、財団法人日本建築防災協会の「誰にでもできる我が家の耐震診断」で、簡単に行えます。

 下記に診断シートの部分を載せてありますので、地震に対するお宅の強さをチェックしてみてください。

もし、合計評点10点以下の結果が出たら、より専門的な「一般診断法」(自治体からの補助があります。)や

「精密診断法」をお勧めいたします。診断内容の精度が上がり、具体的な補強方法も立てやすくなります。

評点「1.0」が分かれ目

弊社では、専門的な精度の高い「一般診断法」と「精密診断法」で耐震診断を行います。

診断結果は下記のように評点で表されます。

倒壊しない目安は、評点「1.0」以上あることです。

1.0未満という結果で出たら、1.0以上にできるように補強することを、私たちは一般的に耐震補強工事と呼んでおります。

※近年は、補助金制度の枠が広がりつつあり、0.7以上でも補助金が給付される市区長村もあります。

   また、減災という考え方も普及して、1.0以上でなくても、耐震補強工事と呼ぶことは大いにあります。

どうやって強くするの?

耐震補強の基本は以下の6点にまとめられます。

その① 強い壁を増やす

(大きな開口を縮小し、壁を追加する。今ある壁を強くするなど)

その② 壁をバランスよく配置する

(平面では、開口の多い側に壁を増やす。立面では上階の壁の直下に柱や壁を設けるなど)

その③ 床や屋根を補強する

(床や屋根面を固める。屋根を軽くするなど)

その④ 柱・はり・筋交いなどをしっかり緊結する

(柱脚金物、筋交いプレート、短ざく金物と使うなど)

その⑤ 基礎を頑丈にする

(無筋基礎に鉄筋コンクリート基礎で一体化するなど)

その⑥ 土台や柱が腐らないようする

(腐朽材料は取り換える。足元回りの風通しを良くするなど)

いくらぐらいかかるの?

弊社では、前述の3つの協会(組合)のそれぞれの技術を融合した結果

弊社独自の「合理的かつ、低価格の耐震補強技術」を編み出すことができました。

以下は、今後、耐震化率向上に最も貢献できる技術にかかる費用(概算)をご紹介します。

資料用意   ㎡×20,000×(□-□)=

※壁補強、金物補強を前提としております。

※評点0.3以上の場合に限ります。

評点0.3以下の場合は、

※壁補強+屋根の軽量化を推奨いたします。

※リフォーム改修時の耐震補強工事であれば、壁解体復旧費を除く、壁補強・ 

  金物補強工事のみを、同一㎡単価(¥20,000)で計算可能です。

※基礎状況、建物の傾き、保有壁量、劣化状況により、上記概算単価に該当しない建物があります。

耐震診断の流れ

①現地(建物)調査

 ・建物の基礎や屋根などの外部から内部まで目視による調査を行います。

 ・設計図の有無を問わず、現調調査を行います。

②耐震診断

 ・耐震診断ソフトを使った耐震診断

   ※使用する耐震診断ソフトは、最新の耐震診断基準「木造住宅の耐震診断と補強方法(2012年改訂版)
に基づく耐震診断・補強設計が行えるソフトウエアです。 

    (一財)日本建築防災協会の「木造住宅耐震診断プログラム評価」を取得してますので、信頼性の高い診断が行えます。

 ・報告書作成

③耐震診断結果報告

 ・耐震診断結果の説明

  ・評点が低かった場合の理由

  ・倒壊の可能性について

  ・補強工事の概算見積り

    ⇩

 ・耐震診断の結果、住宅の耐震性が不十分な場合、耐震補強工事を行い、耐震性能を高める必要があります。

耐震補強工事とは

耐震診断を行った結果、倒壊する危険性が高いと判定された建物を

必要な耐震性能を持った建物に改築する工事のことです。

 具体的には、壁に筋交いや補強金具を取り付けすることが一般的ですが

やみくもに壁を補強しても、その部分の強度は増しますが

建物がねじれたりして、むしろ全体的な強度は低下したりするおそれがあります。

バランスを考慮した効果的な壁を見つけて重点的に補強をすることが大切な要素となります。

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